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コアアップデートは年数回の検索アルゴリズム大規模更新で順位が動く
コアアップデート の要点
コアアップデートは年に数回の検索アルゴリズム大規模更新で、特定サイトを狙わず web 全体を再評価する。順位低下は「他サイトがより良くなった」可能性も。修正後の効果は数ヶ月〜次のアップデートまで待つ必要があり、Quick fix は逆効果
なぜこれを学ぶか
コアアップデートは SEO 担当者が「最も問い合わせが来る」イベント。 クライアントから「順位が落ちた、すぐ戻して」と言われた時に、Google 公式の対処フローを知らないと焦って Quick fix に走り、状況をさらに悪化させる。
メディア・コーポレートサイト・EC のいずれも、コアアップデート後の対応品質が長期的な流入の安定性を決める。
学ばないと起きること
| よくある事故 | 被害 |
|---|---|
| 順位が落ちた直後に焦って Quick fix(記事削除 / タイトル全変更) | 良いコンテンツまで巻き込み、回復が遠のく |
| 「コアアップデート = ペナルティ」と決めつけて Disavow ファイル作成 | リンクスパムでないなら無効、誤った被リンクを否認して評価低下 |
| コアアップデート完了直後に Search Console を見て「全体的にダメ」と判断 | アップデート完了後 1 週間は順位が揺れる、判断時期を間違える |
| 修正後すぐに回復を期待 | 効果が出るまで数ヶ月、次のコアアップデートまで待つこともある |
| 個別ページ単位で改善せず全サイト同時にリニューアル | 何が効いたか分からず、再発時に対処できない |
| 「Google が好む word count」を信じて文字数を増やす | 文字数は順位要因ではない、工数の無駄 |
学ぶメリット
- クライアントから「順位落ちた」と言われた時の標準対応フローを持てる
- Helpful Content の自己診断で根本原因を切り分けられる
- 回復まで数ヶ月待つ理由を商談で説明できる
- Quick fix の罠を避けて長期的に安定した流入を作れる
仕組み
コアアップデートとは
Google が年に数回(通常 3-4 回)実行する検索アルゴリズムの大規模更新。 特定のサイトをターゲットにしているわけではなく、web 全体のコンテンツを再評価する。
例え話(公式): 友人にレストランのおすすめリストを聞かれて、2019 年に書いたリストを見直す状況。新しい良いレストランが増え、評価が変わったレストランがある。順位が下がったレストランが「悪くなった」とは限らず、「他がより良くなった」だけのこともある。
期間と通知
| 内容 | 期間 |
|---|---|
| 1 回のコアアップデートのロールアウト期間 | 数日〜2-3 週間 |
| 年間の実施回数 | 通常 3-4 回 |
| 公式通知 | Google Search Status Dashboard で開始・完了が公開 |
サイトを評価するスコープ
コアアップデートは:
- 特定サイトを狙わない
- 個別ページではなくサイト全体の傾向も見る
- ヘルプフル コンテンツ / E-E-A-T / Page Experience など複数システムが同時更新
これにより「サイト全体のコンテンツの質」が問われる。
キー概念
順位低下時の確認フロー(公式)
- コアアップデートのロールアウトが完全に終わったか確認(Search Status Dashboard)
- 完了後 1 週間以上待ってから分析開始(揺れが落ち着くまで)
- Search Console で「アップデート開始前の週」と「完了後の週」を比較
- トップページ・トップクエリの順位変動を確認
- 検索タイプ別(Web / 画像 / 動画 / News)に分けて分析
順位低下の規模で対応を分ける
| 低下幅 | 推奨対応 |
|---|---|
| 小幅低下(順位 2 → 4 など) | 何もしない。Google 公式が「うまくいっているコンテンツに変更を加えるのは避ける」と推奨 |
| 大幅低下(順位 4 → 29 など) | Helpful Content の自己診断を全ページに当てる、根本改善を計画 |
大幅低下時の自己診断
公式推奨:
- サイト全体を客観的に見直す(社外の信頼できる人にも依頼)
- 影響を受けたページを特定し、Helpful Content 質問リストで評価
- 「他サイトがそのトピックでより良い回答をしているか」を確認
修正時の原則
公式に明記された 3 つの原則:
- Quick fix を避ける: 「SEO に悪いと聞いた要素を削除」のような場当たり対応はしない
- 意味のある改善に集中: コンテンツの再構成・読みやすさ改善・分かりやすさ向上
- 削除は最終手段: コンテンツ削除は「救済不能」と判断した時だけ
サイト内に「検索エンジン向けに作った薄いセクション」が大量にあるなら、それらを削除することで残りの良いコンテンツが上がる可能性がある。
効果が出るまでの期間
| 状況 | 期間目安 |
|---|---|
| 修正後の効果反映 | 数日〜数ヶ月 |
| 大規模改善後の評価安定 | 数ヶ月〜次のコアアップデート |
| 次のコアアップデートまで | 通常 3-4 ヶ月 |
公式: 「変更を加えても次のコアアップデートまで効果が見えないこともある」。 小規模なコア改善は常時行われているので、月単位で改善が反映されるパターンもある。
よくある誤解
| よくある誤解 | 実際のところ | 出典 |
|---|---|---|
| コアアップデートは特定サイトを狙う | 違う。web 全体のコンテンツを再評価する | コア アップデート |
| コアアップデートで落ちた = ペナルティ | ペナルティではなく評価更新。「他サイトがより良くなった」可能性も | 同上 |
| 修正したらすぐ回復する | 数ヶ月、または次のコアアップデートまで待つ | 同上 |
| コアアップデート完了直後に分析するのが最速 | 完了後 1 週間は順位が揺れる、待ってから分析 | 同上 |
| Quick fix で順位を戻せる | 公式に「Quick fix は避ける」と推奨 | 同上 |
| コンテンツ削除すれば順位回復 | 削除は最終手段。良いコンテンツまで削ると逆効果 | 同上 |
| Disavow ファイルでリンクを否認すれば回復 | コアアップデートはリンク要因ではない、リンクスパム アップデートとは別 | 同上 |
| 文字数を増やせば回復 | 文字数は順位要因ではない | Helpful Content |
実務での適用
コアアップデート対応の標準フロー
Step 1: 状況把握(実施 0-1 週間)
- Search Status Dashboard でアップデート完了を確認
- Search Console で順位低下の規模を測定
- 影響を受けたページ / クエリをリスト化
Step 2: 自己診断(1-2 週間)
- Helpful Content の質問リストを全ページに当てる
- People-first content / Search engine first content の警告サインを確認
- 競合上位サイトと比較して足りない要素を特定
Step 3: 改善計画(2-4 週間)
- 改善する優先ページを決定(影響が大きいページから)
- 削除候補・統合候補・リライト候補に分類
- 改善の効果が見えるまでのタイムラインを共有
Step 4: 実装(1-3 ヶ月)
- People-first content への根本改善
- 著者情報・運営会社情報の整備
- 一次情報・独自データの追加
- 古い記述の更新
Step 5: 効果測定(3-6 ヶ月)
- 月次で順位 / クリック数 / 検索流入を計測
- 次のコアアップデートでの変化を観察
削除すべきページの判断基準
「これは検索エンジン向けに作ったコンテンツだ」と認める基準:
- ターゲット KW から逆算して作った薄い記事
- 同じテンプレで地名 / KW だけ違う量産ページ
- 競合のリライト・要約だけで独自情報がない記事
- 流入はあるが直帰率が極めて高い記事
これらを削除(または統合)することで、残りの良いコンテンツが評価される可能性がある。
トラブル別の対処
| 症状 | 確認すべきこと |
|---|---|
| コアアップデート完了直後に順位が乱高下 | アップデート完了後 1 週間は揺れる、慌てない |
| 大幅低下後 1 ヶ月で何も変化なし | 効果が出るまで数ヶ月、根本改善が継続できているか |
| 一部ページだけ大幅低下 | サイト全体ではなくページ単位の問題、該当ページのみ自己診断 |
| 順位が戻らないまま次のコアアップデート | サイト全体の根本改善が不足、削除候補の見直し |
公式ソース
- Google 検索のコア アップデート
- ヘルプフル コンテンツの作り方
- Google Search Status Dashboard
- Search Console Performance レポート
- 検索トラフィックの変動のデバッグ
自己テスト
Q1. コアアップデートは年に何回実施されるか?
通常 3-4 回。Google は不定期に実施し、Search Status Dashboard で開始・完了を公式に通知する
Q2. コアアップデートで順位が落ちた = ペナルティか?
ペナルティではない。アルゴリズムによる評価更新で、「他サイトがより良くなった」可能性も高い。 Helpful Content の自己診断で原因を切り分ける
Q3. コアアップデート完了直後に Search Console で分析していいか?
直後は順位が揺れている。完了後 1 週間以上待ってから分析するのが推奨
Q4. 修正後、どれくらいで効果が出るか?
数日〜数ヶ月。大規模改善の場合は次のコアアップデート(3-4 ヶ月後)まで待つこともある
Q5. コアアップデート後の Quick fix は推奨されるか?
されない。「SEO に悪いと聞いた要素を削除」のような場当たり対応は避け、根本改善に集中する
Q6. コンテンツ削除はコアアップデート対策で有効か?
最終手段。「これは検索エンジン向けに作った」と認められる薄いコンテンツの削除は、残りの良いコンテンツが評価される可能性を上げる。 ただし良いコンテンツまで削ると逆効果
Q7. リンクの否認(Disavow)でコアアップデートの回復は期待できるか?
期待できない。コアアップデートはリンク要因ではない。 リンク要因の更新は「リンクスパム アップデート」で別
Q8. 文字数を増やせばコアアップデートで落ちた順位は戻るか?
戻らない。Google は「好む文字数」を持たない。文字数は直接の順位要因ではない
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