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ソフト 404 と HTTP ステータスコードは正しい使い分けが必要
ソフト 404 の要点
ソフト 404 はサーバーが 200 OK を返すのにコンテンツが「ページが見つかりません」相当の状態。Google が独自に判定してインデックス対象外にする。エラーページは正しい HTTP ステータス(404 / 410)を返し、メンテナンス時は 503 を使う。SEO 観点では 410 は永久削除済みで即インデックス削除、404 は数週間遅延
なぜこれを学ぶか
HTTP ステータスコードの誤用は SEO で最も静かに起きる事故。 ソフト 404 / 不適切な 200 / 不適切な 302 は気づかれずに数ヶ月放置され、サイト全体のクロール効率と評価に影響する。
EC・大規模メディア・SaaS のリプレイス、エラーハンドリング設計時に必須。
学ばないと起きること
| よくある事故 | 被害 |
|---|---|
| 削除した商品ページが「存在しません」表示 + 200 OK を返す | ソフト 404 判定で大量 URL がインデックス対象外に |
| エラーページのテンプレートが薄い + 200 OK | 全エラーページがソフト 404 判定 |
| 永久削除に 404 を使う | インデックス削除まで数週間〜数ヶ月、410 のほうが速い |
| メンテナンス中に 200 OK でメンテ告知 | Google が「コンテンツが薄い」と判定 |
| 5xx が長期間続く | 12 時間で全クロール停止、30 日で「サイトなし」扱い |
| 301 リダイレクトをループ構成 | クローラーが 5 ホップで諦め、評価ロス |
| 302 を恒久転送に使う | 元 URL の評価が新 URL に転送されない |
学ぶメリット
- 削除 / メンテナンス / 移転を正しいステータスコードで処理できる
- Search Console「ソフト 404」レポートを正しく解釈できる
- 商談で「410 と 404 の SEO 上の違い」を即答できる
- エラーページ設計でユーザー体験 + SEO の両立ができる
仕組み
主要 HTTP ステータスコードと SEO
| コード | 意味 | SEO 影響 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 200 | OK | 正常インデックス | 通常ページ |
| 301 | Moved Permanently | 評価転送 + canonical シグナル | 恒久 URL 変更 |
| 302 | Found | 元 URL 評価維持 | 一時的な切り替え |
| 307 | Temporary Redirect | 元 URL 評価維持 + メソッド維持 | 一時転送 |
| 308 | Permanent Redirect | 評価転送 + メソッド維持 | 恒久転送 |
| 404 | Not Found | 数週間後にインデックス削除 | 見つからない |
| 410 | Gone | 即インデックス削除 | 永久削除済み |
| 429 | Too Many Requests | クロール頻度を下げる | レート制限 |
| 500 | Internal Server Error | クロール失敗、長期で順位低下 | サーバーエラー |
| 503 | Service Unavailable | 短期 OK、長期で問題 | メンテナンス |
ソフト 404 とは
サーバーが 200 OK を返すのに、ページ内容が「見つかりません」「コンテンツがありません」相当の状態を Google が独自に判定する。
ソフト 404 と判定される典型例:
- 削除した商品ページが「この商品は販売終了しました」のみ表示 + 200 OK
- 検索結果ゼロのページ(「該当する商品がありません」のみ + 200 OK)
- 期限切れキャンペーンページが空白 + 200 OK
- メンテナンスページに「メンテナンス中です」のみ + 200 OK
すべてサーバーが正しいステータスコード(404 / 410 / 503)を返さないことで起きる。
Search Console「ソフト 404」レポート
「ページ」レポートの「インデックス未登録」タブに「ソフト 404」が表示される。
検出された URL:
- URL を確認、本当に「ページなし」状態か判定
- 該当する場合: サーバーで 404 / 410 を返すよう修正
- 該当しない場合(コンテンツが薄いだけ): コンテンツを充実させる
キー概念
410 Gone vs 404 Not Found
| 違い | 410 Gone | 404 Not Found |
|---|---|---|
| 意味 | 永久削除済み(意図的) | 見つからない(一時的かも) |
| Google の対応 | 即座にインデックス削除 | 数週間後にインデックス削除(再試行) |
| 用途 | 削除した記事 / 廃番商品 | URL タイポ / 一時的に見えない |
| HTTP 仕様 | 永続性を明示 | 永続性は不明 |
「もう存在しない」と明示するなら 410 が速い。
301 vs 302 / 307
| 違い | 301 / 308 | 302 / 307 |
|---|---|---|
| 意味 | 恒久転送 | 一時転送 |
| canonical シグナル | 新 URL を canonical 化 | 元 URL を canonical 維持 |
| 評価転送 | ほぼ完全 | 元 URL に維持 |
| 用途 | URL 変更 / サイト移転 | キャンペーン期間切り替え / A/B テスト |
恒久的な URL 変更には必ず 301 / 308 を使う。
503 Service Unavailable の使い方
メンテナンス時の正しい対応:
HTTP/1.1 503 Service Unavailable
Retry-After: 3600
Retry-After で再試行までの秒数を指定すると Google にメンテ復帰時刻を伝えられる。
注意:
- 短期(1-2 日)なら問題なし
- 1-2 日以上 5xx を返し続けると URL がインデックスから消える可能性
- 長期メンテナンスは「メンテナンス予告ページ」を別 URL で公開して通常 200 を返す方が安全
エラーページ設計
ユーザー体験 + SEO の両立:
| 要素 | 推奨 |
|---|---|
| HTTP ステータス | 404(または 410) |
| ページタイトル | 「ページが見つかりません |
| 本文 | エラー説明 + サイト内検索 + 主要カテゴリへのリンク |
| 内部リンク | トップ / カテゴリ / 人気記事への導線 |
| サーチボックス | サイト内検索を埋め込み |
エラーページから他ページに誘導することで離脱を防ぐ。
リダイレクトチェーンとループ
| 問題 | 内容 |
|---|---|
| リダイレクトチェーン | 旧 → 中継 → 新(複数ホップ) |
| リダイレクトループ | A → B → A(無限ループ) |
| 影響 | 内容 |
|---|---|
| 5 ホップ超 | Google が追跡を諦める、404 と同じ扱い |
| ループ | 即時諦め、ユーザーもブラウザでエラー |
リダイレクトは 必ず 1 段階に短縮(旧 → 最終 URL に直行)。
よくある誤解
| よくある誤解 | 実際のところ | 出典 |
|---|---|---|
| 削除したページは 404 にすればすぐインデックスから消える | 数週間〜数ヶ月かかる、即削除なら 410 + Removals Tool | HTTP ステータスコード |
| 「ページが見つかりません」表示 + 200 OK で問題ない | ソフト 404 判定でインデックス対象外、404 を返すべき | 同上 |
| 410 と 404 は同じ扱い | 410 は即インデックス削除、404 は再試行 → 数週間後 | 同上 |
| メンテナンス中に 200 OK でメンテ告知ページを返す | コンテンツが薄いと判定される、503 + Retry-After が正解 | 同上 |
| 503 を長期間(1 ヶ月)返しても安全 | 1-2 日以上で URL がインデックスから消える可能性 | 同上 |
| 302 リダイレクトでも長期使えば 301 と同じ評価 | 違う。Google は 302 を一時として扱い、元 URL の評価を維持し続ける | 301 リダイレクト |
| リダイレクトは何段階あっても Google が追ってくれる | 5 ホップで追跡を諦める、404 扱い | 同上 |
| エラーページに「Sorry」だけ書いて 404 返せば SEO 完璧 | ユーザー体験のため内部リンク + サーチボックスも必要 | 一般 SEO 知識 |
実務での適用
削除商品ページの正しい処理
- 永久廃番 → サーバーで 410 Gone を返す
- 同等商品がある → 同等商品ページに 301
- カテゴリ全廃 → カテゴリトップに 301
- 一時的な在庫切れ → 200 OK でページ維持 +
availability: OutOfStock構造化データ
メンテナンス時の正しい対応
短期(数時間〜1 日):
HTTP/1.1 503 Service Unavailable
Retry-After: 7200
Content-Type: text/html
<html>
<head><title>メンテナンス中 | サイト名</title></head>
<body>
<h1>メンテナンスのお知らせ</h1>
<p>2026 年 5 月 10 日 12:00 まで</p>
</body>
</html>
長期(数日〜数週間):
- 通常ページに「メンテナンス中バナー」を表示
- HTTP ステータスは 200 OK のまま
- 「お問い合わせはこちら」「サービス再開時のお知らせ登録」を設置
Search Console「ソフト 404」対応
レポートに表示された URL を:
- URL 確認(実際にコンテンツがあるか)
- コンテンツがない / 薄い → 404 / 410 を返すよう修正
- コンテンツはあるが薄い → コンテンツ充実 + canonical 確認
- 修正後「修正を検証」ボタンで再評価依頼
リダイレクトチェーン解消
- Screaming Frog / Ahrefs で全リダイレクトを分析
- 2 ホップ以上を 1 ホップに短縮(旧 → 中継 → 新 を 旧 → 新 に)
- ループがあれば即解消
- 内部リンクを最終 URL に張り替え
トラブル別の対処
| 症状 | 確認すべきこと |
|---|---|
| Search Console「ソフト 404」が大量発生 | 削除ページ / エラーページが 200 を返していないか |
| 削除した URL がいつまでも検索に残る | 410 を使う、Removals Tool で緊急削除 |
| メンテナンス後に順位低下 | 5xx が長期間続いたか、Retry-After が短すぎたか |
| Search Console「リダイレクト エラー」増加 | リダイレクトチェーン / ループ / 5 ホップ超 |
| 302 で URL 移転したが新 URL の評価が育たない | 301 に変更(恒久転送として正しく扱われる) |
公式ソース
- HTTP ステータスコード、ネットワーク、DNS のエラーが Google 検索に与える影響
- 301 リダイレクト
- 情報の削除
- Search Console ページ レポート(ソフト 404)
- 一時的なサイトオフラインの設定方法
自己テスト
Q1. ソフト 404 とは?
サーバーが 200 OK を返すのに、ページ内容が「見つかりません」「コンテンツがない」相当の状態。Google が独自に判定してインデックス対象外にする
Q2. 410 Gone と 404 Not Found の SEO 上の違いは?
410 = 永久削除済み(即インデックス削除)、404 = 見つからない(数週間後に削除)
Q3. メンテナンス時の正しい HTTP ステータスコードは?
503 Service Unavailable + Retry-After ヘッダで再試行までの秒数を指定
Q4. 5xx を長期間(1 ヶ月)返し続けるとどうなる?
12 時間で全クロール停止、30 日経過で「サイトなし」扱いとなり、URL がインデックスから消える可能性
Q5. 301 と 302 の違いは?
301 = 恒久転送(新 URL を canonical 化、評価ほぼ完全転送)/ 302 = 一時転送(元 URL の評価を維持)
Q6. リダイレクトは何段階まで Google が追ってくれるか?
5 ホップまで。それ以上は追跡を諦め、404 と同じ扱い
Q7. 永久削除した商品ページに使うべきステータスコードは?
410 Gone。「永久削除済み」を明示することで Google が即インデックス削除する
Q8. エラーページに 200 OK + 「Sorry」だけ表示するとどうなる?
ソフト 404 判定でインデックス対象外。404 / 410 を返し、内部リンク + サイト内検索も含めるのが推奨
これらの内容を採点付きで挑戦したい場合は、本ドメインのプロ試験で 5 問形式で確認できる。