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サイト階層は浅く論理的にしてパンくずで階層を可視化する
サイト階層 の要点
サイト階層は浅く論理的に、関連コンテンツをトピック単位でグループ化する。階層が深いとクロール経路が長くなる。パンくずリストは BreadcrumbList 構造化データで実装すると検索結果に階層が表示され CTR が上がる
なぜこれを学ぶか
サイト階層は クロール効率と人間の理解性の両方を決める基礎設計。 浅く論理的な階層を組めば、Googlebot は重要ページに早く辿り着き、ユーザーも迷わず目的のコンテンツに到達できる。
EC・メディア・コーポレートサイトのリニューアル時、または新規構築時に最初に決めるべき設計事項。
学ばないと起きること
| よくある事故 | 被害 |
|---|---|
5 階層以上の深い構造(/category/sub/sub/sub/article) | クロール経路が長く、深いページがインデックスされにくい |
| トピック関連ページが散在して内部リンクで繋がっていない | サイロ構造ができず、関連評価が分散 |
| パンくずを構造化データで実装しない | 検索結果に階層が出ず、CTR を取り逃す |
| グローバルナビに全ページを並べる | リンクの希薄化、重要ページへの評価集中ができない |
| カテゴリページ(ハブページ)が薄いリンク集だけ | カテゴリページ自体が低評価、配下記事の上昇シグナルにならない |
| 同じトピックで複数のカテゴリ階層に同じ記事が含まれる(カテゴリ重複) | URL が増殖、canonical 不整合の原因 |
学ぶメリット
- 新規サイト・リプレイス時に 3-4 階層以内の論理的構造を設計できる
- パンくずリスト構造化データで検索結果の階層表示を獲得できる
- カテゴリページ(ハブ)を「ただのリンク集」から「価値あるトピックページ」に進化させられる
- 商談で「サイト階層は人間優先で設計し、Google が読めるように補強」と即答できる
仕組み
Google が推奨する情報設計
公式: 「ユーザーが求めるトピックを直感的にグループ化し、グループ内で関連コンテンツを集める」
具体的には:
| 原則 | 内容 |
|---|---|
| トピック単位でグループ化 | 関連性の高いページを同じカテゴリに集める |
| 浅い階層 | 3-4 階層以内が目安、深いほど発見されにくい |
| 論理的命名 | URL とナビ名がページ内容と一致 |
| 主要ページへの導線 | トップページから 2-3 クリック以内で到達可能 |
階層の表現方法
| 階層表現 | 例 |
|---|---|
| URL パス | /blog/seo/canonical-guide |
| ナビゲーション | グローバルナビ → サブメニュー → 記事 |
| パンくずリスト | spotyou > Blog > SEO > canonical の正しい使い方 |
| 内部リンク | 関連カテゴリ・関連記事への動線 |
URL とナビとパンくずの 3 つを 一貫させるのが大原則。
パンくずリストの実装
HTML パンくず:
<nav aria-label="パンくず">
<ol>
<li><a href="/">spotyou</a></li>
<li><a href="/blog">Blog</a></li>
<li><a href="/blog/seo">SEO</a></li>
<li>canonical の正しい使い方</li>
</ol>
</nav>
BreadcrumbList 構造化データ:
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [
{"@type": "ListItem", "position": 1, "name": "spotyou", "item": "https://spotyou.ai/"},
{"@type": "ListItem", "position": 2, "name": "Blog", "item": "https://spotyou.ai/blog"},
{"@type": "ListItem", "position": 3, "name": "SEO", "item": "https://spotyou.ai/blog/seo"},
{"@type": "ListItem", "position": 4, "name": "canonical の正しい使い方"}
]
}
</script>
最後の項目(現在ページ)には item を入れない。
キー概念
ハブ&スポーク構造
カテゴリトップ(ハブ)→ 個別記事(スポーク)→ ハブへ逆リンク。
/blog/seo/ ← ハブページ(SEO カテゴリトップ)
├ /blog/seo/canonical/ ← スポーク
├ /blog/seo/robots-txt/ ← スポーク
├ /blog/seo/redirects/ ← スポーク
└ /blog/seo/sitemaps/ ← スポーク
ハブページが「ただのリンク一覧」では低評価。カテゴリ概要 + 主要トピック解説 + 個別記事へのリンクの構成が推奨。
サイロ構造
トピック別に内部リンクを閉じる構造:
SEO サイロ:
- /blog/seo/canonical → /blog/seo/redirects へリンク
- /blog/seo/redirects → /blog/seo/canonical へリンク
- SEO 内で密に内部リンク
AEO サイロ:
- /blog/aeo/featured-snippets → /blog/aeo/ai-overview へリンク
- AEO 内で密に内部リンク
サイロ間は最小限の越境リンクのみ
トピカルオーソリティ(特定領域の専門性)を Google にシグナルしやすい。
URL 階層と物理階層の一致
URL: /blog/seo/canonical-guide
パンくず: spotyou > Blog > SEO > canonical の正しい使い方
ナビ: トップ > Blog > SEO カテゴリ > canonical
3 つが 同じ階層構造になっているのが理想。バラバラだと Google にも人間にも混乱を与える。
グローバルナビの設計
| OK | NG |
|---|---|
| 主要 5-7 カテゴリのみ | 全 50 ページがフラット羅列 |
| ホバーで 2 階層目展開 | 3-4 階層の深いメガメニュー |
| カテゴリ名は短く明確 | 複合語や社内用語 |
| 重要 CTA(プロ試験など)を強調 | すべて同じ重さで並列 |
ナビが複雑だと PageRank の希薄化が起きる。
カテゴリページ(ハブ)の充実
ただのリンク集ではなく、以下を含めると評価が上がる:
- カテゴリの概要解説(200-500 字)
- 主要トピックの要点まとめ
- カテゴリ別の最新更新日
- 関連カテゴリへのリンク
- カテゴリ独自のキャッチ画像
「リンク集」型のカテゴリページは Google の Helpful Content 評価で低くなりがち。
よくある誤解
| よくある誤解 | 実際のところ | 出典 |
|---|---|---|
| サイト階層が深いほど SEO に強い | 浅い方が良い、3-4 階層以内が目安 | SEO スターター ガイド |
| パンくずは UI で十分、構造化データ不要 | 構造化データで実装すると検索結果に階層表示が出る、CTR 向上 | パンくずリスト構造化データ |
| グローバルナビに全ページを並べると SEO に強い | リンク希薄化のリスク、主要 5-7 カテゴリに絞る | SEO スターター ガイド |
| カテゴリページはリンク集だけで OK | 概要解説がないと低評価、Helpful Content 視点で薄い扱い | Helpful Content |
| 同じ記事を複数カテゴリに重複所属させても問題ない | URL 増殖の原因、canonical 不整合 | SEO スターター ガイド |
| サイロ構造は完全に内部リンクを閉じる | 関連性の高いサイロ間は越境リンク OK、ハブから越境推奨 | 同上 |
| 階層は深くてもパンくずがあれば Google は理解する | パンくずは補助、URL 階層も浅く保つのが両方にとって良い | 同上 |
| URL 階層と物理ファイル構造を一致させる必要がある | 一致しなくて良い。論理階層を URL に反映するのが目的 | 同上 |
実務での適用
新規サイト立ち上げ時の階層設計
- 主要トピック(カテゴリ)を 5-7 個に絞る
- 各カテゴリ内のサブカテゴリを 2-3 階層以内に収める
- 個別記事は最深部でも 4 階層以内
- URL とナビとパンくずを一貫
- パンくず構造化データを実装
EC サイトのカテゴリ階層例
/products/ ← 商品トップ(1 階層目)
/products/dresses/ ← カテゴリ(2 階層目)
/products/dresses/maxi/ ← サブカテゴリ(3 階層目)
/products/dresses/maxi/blue-floral ← 個別商品(4 階層目)
商品ページが 4 階層に収まる設計。これ以上深いと EC でもクロール効率が落ちる。
メディアサイトのカテゴリ階層例
/ ← トップ(1 階層目)
/blog/ ← Blog トップ(2 階層目)
/blog/seo/ ← SEO カテゴリ(3 階層目)
/blog/seo/canonical-guide ← 記事(4 階層目)
カテゴリページ(/blog/seo/)はリンク集 + 解説 + 関連記事のハブとして充実させる。
サイロ構造の実装
SEO サイロ:
- 各 SEO 記事の本文中で他の SEO 記事に内部リンク
- 記事末尾に「SEO カテゴリの他の記事」セクションで関連記事リンク
- カテゴリトップ(ハブ)からすべての SEO 記事に放射リンク
AEO サイロ:
- 同様に AEO 記事同士で密にリンク
サイロ間:
- カテゴリトップ同士で関連カテゴリリンク
- 「SEO の延長で AEO もチェック」のような自然な越境
トラブル別の対処
| 症状 | 確認すべきこと |
|---|---|
| 深い階層のページがインデックスされない | URL 階層を浅くする、内部リンクで重要ページへの導線を増やす |
| Search Console「クロール統計」で深いページのクロール頻度が低い | 階層 5 段以上になっていないか、内部リンク設計の見直し |
| パンくずが検索結果に表示されない | BreadcrumbList 構造化データが入っているか、Rich Results Test で確認 |
| カテゴリページの順位が上がらない | リンク集だけでなく解説 + 関連記事の構成にする |
| 関連記事の評価が分散する | サイロ構造を組んで内部リンクを密にする |
公式ソース
自己テスト
Q1. サイト階層の推奨される深さは?
3-4 階層以内が目安。深いほどクロール経路が長くなり、ユーザーも迷う
Q2. パンくずリストを構造化データで実装するメリットは?
検索結果に階層パンくずが表示される。CTR 向上に貢献し、ユーザーの理解性も上がる
Q3. ハブ&スポーク構造とは?
カテゴリトップ(ハブ)から個別記事(スポーク)へリンク、スポークからハブへも逆リンク。 ハブページが「ただのリンク集」ではなく解説を含むのが推奨
Q4. グローバルナビに全ページを並べるべきか?
NG。主要 5-7 カテゴリに絞る。 全ページ並列はリンク希薄化のリスク
Q5. カテゴリページがリンク集だけだとどうなる?
Google の Helpful Content 評価で低くなりやすい。 カテゴリ概要 + 主要トピック解説 + 個別記事リンクの構成が推奨
Q6. URL 階層と物理ファイル構造を一致させる必要があるか?
一致しなくて良い。論理階層を URL に反映するのが目的。CMS の物理構造とは別
Q7. サイロ構造は完全に内部リンクを閉じるべきか?
完全に閉じる必要はない。関連性の高いサイロ間は越境リンク OK。 ハブからの越境は推奨される
Q8. パンくずリスト構造化データの最後の項目(現在ページ)には何を入れるか?
item プロパティは入れない。name と position だけ入れる
これらの内容を採点付きで挑戦したい場合は、本ドメインのプロ試験で 5 問形式で確認できる。