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Search Console は Google からのサイト健康診断ダッシュボード

Search Console の要点

Search Console は Google が提供する無料のサイト診断ツール。インデックス状況 / 検索パフォーマンス(クリック・表示回数・CTR・順位)/ 構造化データエラー / Core Web Vitals / クロール統計を確認できる。サイト所有権の verify が必要で、HTTP / HTTPS / www あり・なしなど別プロパティとして登録

なぜこれを学ぶか

Search Console は Google 公式の唯一のサイト診断ツールで、SEO 担当が一日一回は開くべき場所。 ここを使えないと「順位が下がった原因」「インデックス未登録の理由」「リッチリザルトのエラー」など、Google 側の見え方が一切分からない。

メディア・EC・コーポレートのいずれでも、Search Console を読めるかどうかで対応スピードが大きく変わる。

学ばないと起きること

よくある事故被害
Search Console を verify せずサイト運用クロール / インデックス / 順位の変化に気づけない
HTTP / HTTPS / www 違いを 1 プロパティだけ verify他プロパティのデータが見えず、移行時の影響を測れない
Performance レポートで「掲載順位」だけ見て CTR を見ない表示は出ているのにクリックされない問題に気づかない
ページレポートの「インデックス未登録」を放置公開記事の半分以上がインデックスされていないことに気づかない
拡張レポート(構造化データ)のエラーを見ないリッチリザルト消失の原因を特定できない
URL 検査ツールを使わず「いつ検索結果に出るか」を予想する推測で対応、再クロール要求の方法を知らない

学ぶメリット

  • 順位低下時に「クロール / インデックス / serve」のどこで止まっているかを 5 分で特定できる
  • 構造化データエラーをいち早く検出して修正できる
  • リプレイス時に Search Console の前後比較で影響を可視化できる
  • 商談で「Search Console の見方」を即答できれば信頼を得やすい

仕組み

Search Console の主要レポート

レポート用途
Performanceクリック / 表示回数 / CTR / 平均掲載順位(Web / Image / Video / News 別)
ページ(旧カバレッジ)インデックス状況、未登録の理由
動画ページ動画コンテンツのインデックス状況
サイトマップ送信済みサイトマップと検出 URL 数
URL 検査個別 URL のクロール / インデックス状況とライブテスト
Core Web VitalsLCP / INP / CLS の良好 / 改善必要 / 不良の URL 数
HTTPSHTTPS 配信状況
モバイル ユーザビリティモバイル表示の問題
拡張(構造化データ)リッチリザルト系のエラー / 警告
手動対策スパム ポリシー違反の通知
セキュリティの問題マルウェア / フィッシング検出
クロール統計Googlebot のクロール回数 / レスポンス時間 / ステータス別
リンク外部 / 内部リンクの状況

サイト所有権の verify 方法

方法推奨度
HTML ファイルアップロード標準
HTML タグ(meta タグ)CMS で実装しやすい
Google Analytics既に GA を使っているなら最速
Google Tag ManagerGTM 利用中なら
DNS レコードドメインプロパティ(全サブドメイン一括)で必須

プロパティの種類

種類範囲
ドメイン プロパティexample.com 配下すべて(HTTP / HTTPS / すべてのサブドメイン)
URL プレフィックス プロパティ完全一致 URL のみ(例: https://www.example.com/

ドメインプロパティが包括的だが、HTTPS 移行時には URL プレフィックスを使い分けたほうが診断しやすいケースもある。

キー概念

Performance レポートの読み方

主要 4 指標:

指標意味
クリック数検索結果から実際にクリックされた数
表示回数検索結果に表示された数(ユーザーが見たかは関係なし)
CTRクリック数 ÷ 表示回数
平均掲載順位表示時の順位の平均

組み合わせで分析:

  • 順位 1-3 位 + 低 CTR → スニペット最適化(meta description)の余地あり
  • 順位 5-15 位 + 高 CTR → コンテンツ強化で順位を上げれば爆発的流入
  • 表示回数増 + クリック減 → タイトル・スニペットがクエリと合わない

ページレポートの読み方

「インデックス登録済み」と「未登録」に分かれ、未登録は理由別に分類:

未登録の理由意味
クロール済み - インデックス未登録コンテンツ品質 / 重複 / 薄いページ
検出 - インデックス未登録クロール待ち / クロール予算不足
重複、Google が選択した正規 URL がユーザー指定と異なりますcanonical 不一致
robots.txt によりブロックrobots.txt の Disallow に該当
noindex タグによって除外meta robots / X-Robots-Tag
ページにリダイレクトがありますリダイレクト先がインデックス対象
見つかりませんでした(404)404 を返している URL
ソフト 404200 だがコンテンツが薄い / なし

URL 検査ツールの使い方

機能用途
URL の現在のステータス確認クロール日 / インデックス状況 / 取得 HTML
ライブテスト今この瞬間の取得結果(最新版)
公開 URL のテスト詳細な構造化データ / モバイル ユーザビリティ
インデックス登録をリクエスト再クロール優先要求

新規記事公開時、リライト後、リダイレクト変更後に「インデックス登録をリクエスト」で Google に通知。

クロール統計の読み方

「設定 > クロール統計」で確認:

  • 1 日のクロールリクエスト数の推移
  • ホストの状態(緑が正常)
  • 平均応答時間(500ms 以内が目安)
  • HTTP ステータス別内訳(5xx の割合は 1% 以下が理想)
  • ファイルタイプ別内訳(HTML / CSS / JS / 画像)
  • 目的別(検出 / リフレッシュ)

5xx の急増、応答時間の悪化、クロール頻度の急減を発見するのに使う。

よくある誤解

よくある誤解実際のところ出典
Search Console を使わなくても Google Analytics でほぼ同じことが分かるGA は流入後の行動、Search Console は検索結果での見え方。両方必要Search Console ヘルプ
1 つのプロパティだけ verify すれば十分HTTP / HTTPS / www あり・なしを別プロパティで verify するのが推奨同上
Performance レポートの「平均掲載順位」が下がった = 順位低下表示回数増加で順位低下に見えることもある(新クエリで下位表示が増えた)Performance レポート
Search Console のデータはリアルタイム通常 1-2 日遅延、Performance は最大 16 ヶ月分同上
「インデックス登録をリクエスト」すれば即座にインデックスされるリクエストは優先要求のみ、必ずインデックスされる保証はないURL 検査ツール
Search Console は 1 ヶ月に 1 回見れば十分異常検知のため週次以上が推奨、特に重要サイトは日次同上
手動対策を受けた場合、Search Console に通知が来ないこともある必ず通知される。「手動対策」レポートで確認手動対策レポート
構造化データのエラーは「拡張」レポートだけ見れば OKURL 検査でも構造化データを個別確認できる拡張レポート

実務での適用

新規サイト立ち上げ時の Search Console 設定

  1. ドメイン プロパティで verify(DNS レコード)
  2. 各 URL プレフィックス(HTTP / HTTPS / www あり・なし)も追加 verify
  3. サイトマップを送信
  4. 主要 URL を URL 検査でインデックス登録リクエスト
  5. メール通知を有効化(重要なエラー / 手動対策時に即座に通知)

週次チェック項目

  • Performance: 主要 KW のクリック数 / CTR の推移
  • ページ: 「インデックス未登録」の数の推移
  • Core Web Vitals: 「不良」「改善必要」URL の推移
  • 拡張: 構造化データのエラー数
  • セキュリティ / 手動対策: 通知の有無

順位低下時の調査フロー

  1. Performance レポートでどの KW / どの URL が低下したか特定
  2. URL 検査で個別 URL の状況確認
  3. ページレポートで「未登録」が増えていないか
  4. 拡張レポートで構造化データエラー増加を確認
  5. クロール統計で 5xx / 応答時間悪化を確認
  6. コアアップデート / スパムアップデートと時期が一致するか Status Dashboard で確認

トラブル別の対処

症状確認すべきこと
サイトマップが「読み取り不可」と表示されるURL に直接アクセスして 200 が返るか、robots.txt で Disallow されていないか
インデックス登録リクエストが効かないクロール予算不足の可能性、サイトマップ送信と内部リンク強化
「重複、Google が選択した正規 URL がユーザー指定と異なります」が増えたcanonical の指定とコンテンツ整合性、サイトマップとの一致
Performance データが急に減った期間設定 / フィルタ確認、Status Dashboard でアップデート時期確認
拡張レポートでエラーが大量発生テンプレート変更 / プラグイン更新で構造化データが壊れた可能性

公式ソース

自己テスト

Q1. Search Console と Google Analytics は使い分ける必要があるか?

両方必要。Search Console は検索結果での見え方(クリック / 表示 / CTR / 順位)、GA は流入後のサイト内行動。役割が違う

Q2. HTTP / HTTPS / www あり・なしのプロパティは何回 verify するか?

それぞれ別プロパティとして verify するのが推奨。ドメイン プロパティ(DNS verify)で全サブドメイン一括カバーも可能

Q3. ページレポートの「クロール済み - インデックス未登録」の主な原因は?

コンテンツ品質 / 重複 / 薄いページ。Google が「インデックスする価値が低い」と判断したケース

Q4. URL 検査ツールで「インデックス登録をリクエスト」すれば即座にインデックスされるか?

されない。優先要求のみで、必ずインデックスされる保証はない

Q5. Performance レポートで順位 1-3 位なのに CTR が低い場合の改善策は?

スニペット(meta description)の最適化。タイトル / 説明文がクエリへの回答として弱い可能性

Q6. 手動対策はどこで確認するか?

「手動対策」レポート。違反があれば必ず通知される。再審査リクエストもこのレポートから送信

Q7. クロール統計で異常を見つける主な指標は?

5xx エラーの割合(1% 以下が理想)/ 平均応答時間(500ms 以内)/ クロール頻度の急変動

Q8. Performance レポートのデータは何ヶ月分保持されるか?

最大 16 ヶ月分。それより古いデータは Google Looker Studio / BigQuery 連携で個別保存する必要がある

これらの内容を採点付きで挑戦したい場合は、本ドメインのプロ試験で 5 問形式で確認できる。