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サイトの一時オフライン化は 503 + 適切な期間管理で安全に行う
サイト一時休業 の要点
サイトを一時的に閉鎖(メンテナンス / 廃業前 / 季節休業)する場合は 503 Service Unavailable を返すのが正しい。短期(1-2 日)なら順位への影響は限定的だが、長期(1 ヶ月以上)だと URL がインデックスから消えるリスク。再開時はサーバー復帰 + Search Console 通知
なぜこれを学ぶか
サイトの一時オフライン化は SEO 担当が最も頻度低く扱う緊急対応。 正しい手順を知らないと、再開後に順位がゼロから再構築になる事故が起きる。
EC(季節休業)/ サービス事業者(システム移行)/ 廃業前の検討で必要な知識。
学ばないと起きること
| よくある事故 | 被害 |
|---|---|
| メンテ中に 200 OK でメンテページ表示 | コンテンツが薄いと判定、ソフト 404 リスク |
| 5xx を 1 ヶ月以上放置 | URL がインデックスから消える、再開後に評価ゼロから |
| 廃業前にサイトを 410 で全削除 | 後悔しても評価復元不能 |
| 季節休業を noindex で対応 | 再開後の noindex 解除を忘れて流入が戻らない |
学ぶメリット
- 一時オフライン化の正しい HTTP ステータス選択
- 期間と SEO 影響の判断軸
- 商談で「503 vs noindex」を即答
仕組み
一時オフライン化の選択肢
| 期間 | 推奨対応 |
|---|---|
| 数時間〜1 日 | 503 Service Unavailable + Retry-After |
| 1-7 日 | 503 + Retry-After(クロール頻度自動低下) |
| 1-4 週間 | サイトを残し、メンテナンスバナーで対応(200 OK) |
| 1 ヶ月以上 | 別 LP で告知、サイト本体は維持 |
| 廃業 | 410 Gone(永久削除) |
503 の正しい返し方
HTTP/1.1 503 Service Unavailable
Retry-After: 7200
Content-Type: text/html
<html>
<head><title>メンテナンス中 | サイト名</title></head>
<body>
<h1>メンテナンスのお知らせ</h1>
<p>2026 年 5 月 10 日 12:00 まで</p>
</body>
</html>
Retry-After で再試行までの秒数を明示。
短期 vs 長期の影響
公式に明記:
- 5xx を 1-2 日以上返し続けると URL がインデックスから消える可能性
- 12 時間で全クロール停止、30 日経過で「サイトなし」扱い
短期(1-2 日)なら問題なし、長期は別の手段。
キー概念
長期メンテナンスの正しい対応
1 ヶ月以上のオフライン化は 5xx を返さず:
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/html
<html>
<head><title>サービス再開準備中 | サイト名</title></head>
<body>
<h1>サービス再開準備中</h1>
<p>2026 年 7 月 1 日に新サービスとして再開します</p>
<a href="/notify">再開通知を受け取る</a>
</body>
</html>
通常ページとして配信し、ユーザー体験 + SEO 評価を維持。
EC の季節休業
冬物オンリーの EC が春夏休業する場合:
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 商品ページ | 「現在販売停止中」表示 + availability: OutOfStock |
| トップページ | 維持、再開予定を表示 |
| カテゴリページ | 維持 |
| 構造化データ | availability を更新 |
サイトは生かしたまま、商品在庫だけ休止。
廃業時の選択
| 廃業形態 | SEO 対応 |
|---|---|
| 完全廃業(再開予定なし) | 全 URL を 410 Gone、または別事業者に売却 |
| 事業譲渡 | 譲渡先 URL に 301 リダイレクト |
| 一時休業(数年単位) | サイトを 200 OK で維持、再開告知 |
廃業判断は慎重に。後悔しても SEO 評価は戻らない。
Search Console 通知
長期オフライン化前後:
- メンテナンス前: 特に通知不要
- 再開後: URL 検査ツールで再クロール要求 + サイトマップ再送信
よくある誤解
| よくある誤解 | 実際のところ | 出典 |
|---|---|---|
| メンテ中は 200 OK でメンテページ表示で OK | 短期なら 503 が推奨、ソフト 404 判定リスク | Pause Online Business |
| 5xx は何ヶ月でも返して大丈夫 | 1-2 日以上で URL がインデックスから消える | HTTP ステータスコード |
| 季節休業は noindex 全ページに | 商品ページの availability 更新で十分、サイトは維持 | 一般 SEO 知識 |
| 廃業時は全 URL を即 404 | 410 Gone のほうが速くインデックスから消える | リダイレクト |
| Retry-After は秒数固定 | 状況に応じて柔軟に変更可、長期化は別対応 | HTTP ステータスコード |
実務での適用
EC の季節休業の標準対応
1. トップページ: 維持、「春夏物休業中」バナー表示
2. 商品ページ:
- availability: OutOfStock に構造化データ更新
- 「来シーズン再開予定」テキスト
3. カテゴリページ: 維持
4. お知らせページで再開予定を明示
サイト全体は生かして、再開時に即流入回復。
短期メンテナンス時のフロー
事前準備:
1. メンテページ HTML を準備
2. 503 + Retry-After を返す Web サーバー設定
3. 影響範囲を社内通知
メンテ中:
1. 503 ステータスで配信
2. Retry-After を実際の再開時刻に合わせて
メンテ後:
1. 通常ページ配信に切り替え
2. URL 検査で主要 URL を再クロール要求
3. Search Console「クロール統計」で異常確認
トラブル別の対処
| 症状 | 確認すべきこと |
|---|---|
| メンテ後に順位低下 | 5xx 返した期間が長すぎないか、Retry-After の妥当性 |
| 季節休業後に流入が戻らない | noindex を全ページに入れていなかったか、構造化データの updateavailability |
| 廃業後の URL が検索結果に残り続ける | 410 を返しているか、Search Console「削除」で一時非表示 |
公式ソース
- Pause Online Business(一時休業の正しい方法)
- HTTP ステータスコード、ネットワーク、DNS のエラーが Google 検索に与える影響
- Google のクロール頻度を削減する
自己テスト
Q1. 短期(数時間〜1 日)メンテナンス時の正しい HTTP ステータスは?
503 Service Unavailable + Retry-After で再試行秒数を指定
Q2. 5xx を 1 ヶ月返し続けるとどうなる?
URL がインデックスから消える可能性。1-2 日以上は別対応に切替
Q3. 長期(1 ヶ月以上)メンテナンスはどう対応する?
5xx を返さず、200 OK で「再開準備中」ページを配信
Q4. EC の季節休業は noindex を全ページに入れるべきか?
NG。商品ページの availability: OutOfStock 更新で十分。サイトは維持
Q5. 廃業時の正しい URL 処理は?
完全廃業なら 410 Gone、事業譲渡なら譲渡先 URL に 301 リダイレクト
これらの内容を採点付きで挑戦したい場合は、本ドメインのプロ試験で 5 問形式で確認できる。