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E-E-A-T は経験 / 専門性 / 権威性 / 信頼性で評価する Google の品質指標

E-E-A-T の要点

E-E-A-T は Experience / Expertise / Authoritativeness / Trustworthiness の 4 軸で最重要は Trust。直接の順位要因ではなく Helpful Content を識別する補助指標。YMYL(健康 / 金融 / 法律)では特に厳格に評価される

なぜこれを学ぶか

E-E-A-T は Google が「上位に出すコンテンツ」を選ぶ時の核となる品質指標。 ここを理解せずに記事を量産すると、ヘルプフルコンテンツアップデートやコアアップデートで全ページの順位が一気に落ちる事故が起きる。

特に AI 記事を量産する企業や、医療・金融・法律など YMYL 領域を扱うメディアでは、E-E-A-T 違反が最大の流入リスク要因。

学ばないと起きること

よくある事故被害
著者プロフィール / 運営会社情報なしで記事を量産E-E-A-T 評価が低く、コアアップデートで全記事の順位が下落
YMYL 領域(健康 / 金融)を専門家監修なしで運営信頼性不足で検索結果から除外、回復に半年〜1 年
AI 生成コンテンツを Search engine first(検索順位狙い)で大量公開スパムポリシー違反で手動対策、サイト全体のインデックス削除
他サイトの内容を要約・リライトしただけの記事を出すオリジナリティ不足で「Helpful content」と判定されず順位低下
内容を変えていないのに更新日だけ「今日」に書き換えるGoogle のスパム検出で「fresh ぶっ越し」と判定
トレンド KW を狙って専門外の領域に進出「Why(なぜ書くのか)」が SEO 目的と判定され低評価

学ぶメリット

  • ヘルプフルコンテンツ / コアアップデートで順位を落とさない設計が組める
  • YMYL 領域で監修体制 / 出典明示 / 著者情報の要件を満たせる
  • AI 記事を「補助ツール」として使い、E-E-A-T を満たす形で公開できる
  • 商談で「E-E-A-T は直接の順位要因ではなく品質判定の補助」と即答できれば技術的解像度が高いと示せる

仕組み

E-E-A-T の 4 要素

要素意味
Experience(経験)実際にその商品 / 場所 / サービスを体験している
Expertise(専門性)そのトピックの専門知識を持っている
Authoritativeness(権威性)その分野で認められた存在 / 引用される存在
Trustworthiness(信頼性)情報源 / 著者 / 運営会社が信頼できる

公式に最重要は Trust(信頼性)。残り 3 つは Trust に貢献する補助指標で、すべてを満たす必要はない(コンテンツによっては Experience だけで十分なケースもある)

E-E-A-T は直接の順位ランキング要因ではない

公式に明記されている重要事項。

E-E-A-T 自体は具体的な「ランキング要因」ではなく、Google のアルゴリズムが「ヘルプフルなコンテンツ」を識別するための「補助的な品質指標」として使われる。 複数の自動シグナルを組み合わせて E-E-A-T が高そうなページを特定し、結果的に上位に出す仕組み。

YMYL での厳格化

YMYL(Your Money or Your Life)= ユーザーの健康 / 財産 / 安全 / 社会の福祉に直接影響する可能性がある領域。

YMYL に該当する領域
健康・医療病気の治療法 / 薬の使い方 / メンタルヘルス
金融投資 / 税金 / 保険 / ローン
法律離婚 / 相続 / 訴訟手続き
公的サービス選挙 / 行政手続き / 福祉
安全・セキュリティ子供の安全 / DV / 災害対応

YMYL 領域では Google が E-E-A-T を厳しく評価する。素人の体験談だけでは不十分で、医師・弁護士・税理士など有資格者の監修や引用が必須レベル。

キー概念

Who / How / Why の自己診断

Google が公式に推奨する評価軸。

Who(誰が作ったか)

  • 著者名は明示されているか
  • 著者プロフィール / 経歴ページへのリンクはあるか
  • 運営会社の情報(About ページ)は明確か

How(どう作ったか)

  • AI / 自動化を使った場合、その事実を開示しているか
  • AI / 自動化がどう活用されたか説明しているか
  • なぜ AI を使うのが有用だったか説明しているか
  • レビュー記事なら、何個の製品を / どう / 何を基準にテストしたか

Why(なぜ作ったか)

  • 主な目的は「ユーザーを助けること」か
  • 「検索順位を取ること」が主目的になっていないか

「Why」が一番重要で、Search engine first(検索順位獲得が主目的)と判定されると低評価になる

People-first content の判定軸

Google 公式の質問リスト。「Yes」が多いほど People-first content。

  • サイトに既存のオーディエンスがいて、そのオーディエンスが直接来ても価値を感じるか
  • 一次体験・専門的知識を明確に示せるか
  • サイトの主目的やフォーカスが明確か
  • 読み終わった人が「目的を達成できた」と感じるか
  • 読み終わった人が「満足した体験だった」と感じるか

Search engine first content の警告サイン

  • 主な目的が「検索エンジンからの流入獲得」になっている
  • 多数のトピックで大量にコンテンツを作っている
  • 自動化を使って多トピックでコンテンツ生成している
  • 他人の言ったことを要約しているだけで独自価値がない
  • トレンドだから書いているだけで、もともと書く分野ではない
  • 読者が「他のソースで再検索した方が良い」と感じる
  • 「Google が好む文字数」を狙って書いている(Google にそんな基準はない)
  • 内容を実質変えずに更新日だけ書き換えている

これらに当てはまる項目が多いほど、コアアップデートで打撃を受けるリスクが高い

AI 生成コンテンツの扱い

公式立場: AI 生成自体は禁止ではない。問題は「使い方」。

  • OK: 専門知識を持つ人が AI を補助ツールとして使い、独自価値あるコンテンツを作る
  • NG: 検索順位狙いで AI を使って大量にコンテンツ生成(Scaled Content Abuse として spam policy 違反)

AI を使う場合は、ユーザーが「これはどう作られたのか」と疑問に思いそうなところで開示するのが推奨。

Search Quality Rater Guidelines

Google が外部の品質評価者(Search Quality Rater)に渡している評価ガイドライン。 評価者の評価は直接ランキングに使われない(飲食店のアンケートカードのような位置づけ)が、アルゴリズム改善のフィードバックとして利用される。 読むと Google がどう品質を考えているかが分かる。

よくある誤解

よくある誤解実際のところ出典
E-E-A-T は直接の順位ランキング要因違う。複数のシグナルから「E-E-A-T が高そう」と推定する補助指標helpful content の作り方
4 要素すべてを満たさないとダメ違う。最重要は Trust。残り 3 つは Trust への貢献要素で、すべてを満たす必要はない同上
AI 生成コンテンツは全面禁止違う。検索順位狙いの大量生産が NG。専門知識を持つ人が AI を補助に使うのは OK同上
文字数を増やせば E-E-A-T が上がるGoogle に「好む文字数」は存在しない。文字数は順位要因ではない同上
更新日を毎日書き換えると fresh シグナルで上がる内容が実質変わっていない更新は逆に低評価。「fresh ぶっ越し」のサイン同上
Search Quality Rater の評価が直接ランキングに反映される違う。評価者の評価はアルゴリズム改善のフィードバック用同上
YMYL 領域も通常領域と同じ基準で評価される違う。YMYL では E-E-A-T を特に厳しく評価する同上
著者プロフィールがないと必ず順位が落ちる必須ではないが、E-E-A-T を判定する重要シグナル。期待される文脈では強く推奨同上

実務での適用

著者プロフィールの最小構成

必須推奨
氏名 / 顔写真経歴 / 資格 / 実績
専門分野LinkedIn / 学会発表 / 著書
連絡先(メール / SNS)過去執筆記事一覧

YMYL 領域では、有資格者であれば資格名と登録番号も明示する(医師: 医籍番号、弁護士: 登録番号など)

運営会社情報の透明性

  • 会社概要 / About ページ
  • 所在地 / 連絡先 / 代表者名
  • 編集方針 / 監修体制
  • 利益相反の開示(アフィリエイトを含む場合)

YMYL 領域の監修体制

健康・医療コンテンツの場合の最低ライン:

  • 該当分野の医師 / 専門家による監修
  • 監修者名と肩書き / 所属を明示
  • 監修日と更新履歴
  • 出典として論文 / 公的機関のリンク

これがないと Google から信頼できないと判定されやすい。

AI 記事を出す場合のガードレール

  1. AI で初稿を生成
  2. 該当分野の専門家が事実確認・加筆
  3. 一次情報(取材 / 体験 / データ)を必ず混ぜる
  4. AI 利用を必要に応じて開示
  5. 公開後は読者の反応を見て継続改善

「AI 使ったので簡単」が成立しないことを前提に運用する。

コアアップデートで打撃を受けた時の対処

  1. 落ちたページを Search Console から特定
  2. 各ページに Who / How / Why の質問リストを当てる
  3. 「Search engine first」のサインに該当する項目をリスト化
  4. 修正方針を決定(People-first にリライト / 著者情報追加 / 監修追加 / 出典追加)
  5. 修正後、効果が出るまで数ヶ月待つ(コアアップデートは数ヶ月単位)

トラブル別の対処

症状確認すべきこと
コアアップデートで全ページの順位が落ちたE-E-A-T の自己診断、特に「Why」が SEO 目的になっていないか
YMYL ページが上位に出ない監修体制 / 出典 / 著者の専門性が示されているか
AI 量産記事が突然インデックス削除されたスパムポリシーの「Scaled Content Abuse」違反、サイト全体監査が必要
競合より良い記事を書いてるのに順位が低い著者 / 運営会社の Trust シグナルが不足している可能性

公式ソース

自己テスト

Q1. E-E-A-T の 4 要素のうち、最重要は?

Trust(信頼性)。残り 3 つ(Experience / Expertise / Authoritativeness)は Trust を支える補助要素で、4 つすべてを満たす必要はない

Q2. E-E-A-T は具体的なランキング要因か?

直接のランキング要因ではない。Google のアルゴリズムが「E-E-A-T が高そうなコンテンツ」を識別するための補助的な品質指標として使われる

Q3. AI 生成コンテンツは Google で全面禁止か?

禁止ではない。問題は「検索順位獲得が主目的の大量生産」。専門知識を持つ人が AI を補助ツールとして独自価値のあるコンテンツを作るのは OK

Q4. YMYL 領域とは何か?

Your Money or Your Life の略。ユーザーの健康 / 財産 / 安全 / 社会的福祉に直接影響する領域(医療 / 金融 / 法律 / 公的サービス / 安全など)。 Google はこの領域で E-E-A-T を特に厳しく評価する

Q5. Google が「好む文字数」はあるか?

ない。Google は公式に「文字数の基準は持たない」と明言している。 文字数を増やすのは順位対策にならない

Q6. 内容を実質変えずに更新日だけ書き換えると、SEO 上どう評価されるか?

低評価になる。Google は「fresh ぶっ越し」のサインとして、Search engine first content の警告サインに含めている

Q7. Who / How / Why のうち、最も重要なのは?

Why。なぜそのコンテンツを作ったかが People-first か Search engine first かを決める最重要軸

Q8. Search Quality Rater の評価は直接ランキングに反映されるか?

されない。評価者の評価は Google のアルゴリズム改善のフィードバック用(飲食店のアンケートカードに例えられる)

これらの内容を採点付きで挑戦したい場合は、本ドメインのプロ試験で 5 問形式で確認できる。