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コンプライアンスは薬機法 / 景表法 / ステマ規制 / 著作権の 4 点セットで対応

コンプラ の要点

コンテンツ コンプライアンスは薬機法(医薬品的効能の禁止)/ 景表法(優良誤認・有利誤認)/ ステマ規制(広告開示義務)/ 著作権(引用 5 要件)の 4 つが主要リスク。違反すると行政指導 / 課徴金 / 民事訴訟。AI 記事の量産で薬機法違反に気づかず処分される事例が増えている

なぜこれを学ぶか

コンテンツ コンプラは SEO 順位より先に「サイトを止められる」リスクの根源。 薬機法 / 景表法違反は行政処分・課徴金、ステマ規制違反は事業者名公表、著作権違反は民事訴訟のリスクがあり、いずれもサイト存続に関わる。

特に AI 記事量産時代では、AI が生成した文言に薬機法違反表現が混じる事故が増えている。

学ばないと起きること

よくある事故被害
化粧品サイトで「シミが消える」と表記薬機法違反、行政指導 + 修正命令
「業界 No.1」を根拠なしで表記景表法(優良誤認)違反、課徴金 + 信用失墜
「通常価格 50,000 円 → 今だけ 9,800 円」を実態なく表記景表法(有利誤認)違反
インフルエンサー投稿で「PR」「広告」表記なしステマ規制違反、広告主の事業者名公表
他サイトの内容を「引用」と称して大量転載著作権侵害、削除要請 + 損害賠償
画像をフリー素材と思い込んで無断転載著作権侵害、損害賠償
競合の口コミを自社にコピー著作権 + 不正競争防止法違反

学ぶメリット

  • AI 記事量産フローに NG ワード自動チェックを組み込める
  • 薬機法・景表法の境界を即座に判定できる
  • ステマ規制対応で事業者名公表リスクを回避
  • 引用 5 要件を理解して合法な引用を組める
  • 商談で「コンプラチェック観点」を即答できる

仕組み

薬機法(医薬品医療機器等法)

化粧品・健康食品・健康器具で「医薬品的効能効果」を表記することを禁じる法律。

NG 表現の例:

カテゴリNG 表現
化粧品「シミが消える」「シワが治る」「肌が若返る」
健康食品「ガンが治る」「血圧が下がる」「ダイエット効果」
健康器具「腰痛が治る」「不眠症に効く」

OK 表現:

カテゴリOK 表現
化粧品「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」(承認 56 効能内)
健康食品「機能性表示食品(届出済み)」「特定保健用食品(特保)」

景表法(景品表示法)

不当表示で消費者を誤認させることを禁じる法律。2 大柱:

優良誤認

商品の品質・性能を実際より優れていると誤認させる表示。

NG: 「業界 No.1」(根拠なし)/ 「最高品質」(曖昧)/ 「絶対痩せる」/ 「医師推奨」(事実でない)

有利誤認

価格・取引条件を実際より有利と誤認させる表示。

NG: 二重価格表示の根拠なし / 「期間限定」が常時 / 「在庫残りわずか」が虚偽

ステマ規制(2023 年 10 月施行)

景表法第 5 条 3 号として追加。広告主が関与しているのに「広告」「PR」表記なしで投稿することを禁止。

義務内容
広告開示「広告」「PR」「Sponsored」「タイアップ」など明示
表示位置投稿の冒頭または見やすい位置
適用範囲インフルエンサー投稿 / アフィリエイト記事 / クチコミ操作 / 自社運営の他名義サイト

違反すると 事業者名が公表される(インフルエンサーではなく広告主側が責任を負う)

著作権法

引用の 5 要件(著作権法 32 条):

  1. 公表された著作物
  2. 主従関係(自分の文章が「主」、引用が「従」)
  3. 必然性(引用する必要性がある)
  4. 引用範囲が明確(カギカッコ / インデント等で区別)
  5. 出典明示

満たさない引用は「転載」となり、著作権者の許諾が必要。

キー概念

化粧品の承認効能 56

薬機法で化粧品が標榜できる効能効果は 56 種類に限定

代表例:

  • 「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」(医薬部外品)
  • 「肌の水分を保つ」
  • 「肌を整える」
  • 「皮膚にうるおいを与える」

「シミが消える」「シワが取れる」「アンチエイジング」は 56 効能外で違反

機能性表示食品と特保

健康食品で効能を表記したい場合の合法ルート:

制度対象表示できる効能
機能性表示食品届出制「肌の潤いを保つ機能あり」など
特定保健用食品(特保)国の許可「血糖値が気になる方に」など
一般食品なし効能表記不可

届出 / 許可なしで効能を表記すると薬機法違反。

ステマ規制の判定

事業者の関与有無で判定:

状況ステマ規制対象?
インフルエンサーに商品提供 + 投稿依頼対象、PR 表記必須
インフルエンサーが自費購入 + 自発的投稿対象外(事業者の関与なし)
アフィリエイト記事対象、「広告」「PR」表記必須
自社の従業員が個人 SNS で投稿業務指示があれば対象
競合への低評価レビューを依頼対象 + 不正競争防止法

引用要件の判定例

OK な引用:

Google は公式に「robots.txt の noindex 指示はサポートしていない」と明言している(出典: Google Search Central「robots.txt の概要」https://...)

このことから、サイト運営者は noindex を meta robots タグまたは X-Robots-Tag で設定する必要がある。robots.txt の Disallow と併用する場合は順序にも注意が必要で、...(自分の解説が続く)

NG な転載:

Google ヘルプから:
「robots.txt は Googlebot のクロール制御に使うファイルで、Disallow を書けば...」
(以下、ヘルプの内容をほぼコピー)

主従が逆転している(引用部分が主、解説が薄い)

よくある誤解

よくある誤解実際のところ出典
薬機法は医薬品メーカーだけの話化粧品 / 健康食品 / アフィリエイトサイトも対象薬機法(厚労省)
「個人の感想です」と書けば薬機法違反を回避できる回避できない、効能効果の表現自体が違反同上
景表法の優良誤認は意図的な嘘だけ違反結果として誤認させたら違反、過失も対象景表法(消費者庁)
ステマ規制はインフルエンサーが処分される広告主側(事業者)が処分対象、事業者名公表ステマ規制(消費者庁)
出典を書けば著作権上 OK出典明示は引用 5 要件の 1 つ、他の 4 要件も必要著作権法 32 条
AI 生成記事は AI が責任を負う公開した事業者が責任を負う、AI を使った理由は免責にならない一般法律知識
Google 翻訳した記事は元著作物の著作権が消える翻訳権も著作権の一部、元著作者の許諾が必要同上
フリー素材サイトの画像は商用 OKサイトのライセンス条件を必ず確認、商用 NG / 加工 NG / クレジット必須なものあり一般法律知識

実務での適用

コンテンツ公開前チェックリスト

薬機法

  1. 化粧品: 効能 56 種類リストと照合
  2. 健康食品: 機能性表示 / 特保の届出有無確認
  3. NG ワード(「治る」「効く」「消える」「若返る」)を grep
  4. 第三者推薦(医師推薦等)に根拠あるか

景表法

  1. 「No.1」「最高」「業界初」に根拠表記
  2. 二重価格表示の根拠
  3. 「期間限定」「先着」の真実性
  4. 比較広告の客観性

ステマ規制

  1. PR 案件: 「広告」「PR」「Sponsored」表記
  2. アフィリエイトサイト: 各記事冒頭に PR 表記
  3. 表示位置: 投稿冒頭または見やすい位置
  4. 表記サイズ: 視認しやすい大きさ・色

著作権

  1. 引用 5 要件チェック(公表 / 主従 / 必然性 / 範囲明確 / 出典)
  2. 画像: ライセンス条件確認
  3. 翻訳記事: 元著作者の許諾
  4. 引用部分の量: 全体の 30% 以下が安全圏

AI 記事量産時のガードレール

  1. NG ワード自動チェック(薬機法 / 景表法)
  2. AI 出力 → 専門家レビュー(医療系は医師 / 法律系は弁護士)
  3. PR 案件は冒頭に「広告」表記を自動付与
  4. 引用には必ず出典 URL 自動付与
  5. 公開後も定期的に Search Console「手動対策」確認

トラブル別の対処

症状確認すべきこと
行政から指導通知該当ページを即座に修正、社内コンプラ責任者に共有
ステマ規制違反指摘PR 表記の追加、過去記事の一斉確認
著作権侵害の削除要請該当箇所削除、引用要件再確認、必要なら謝罪
薬機法 NG ワードが大量に AI 生成されたAI プロンプト改善、NG ワードフィルタの強化

公式ソース

自己テスト

Q1. 薬機法で化粧品が標榜できる効能は何種類か?

56 種類。それ以外(「シミが消える」「シワが治る」など)は違反

Q2. ステマ規制違反で処分されるのはインフルエンサーか広告主か?

広告主側(事業者)が処分対象。事業者名が公表される

Q3. 景表法の 2 大柱は?

優良誤認(品質・性能を実際より優れていると誤認)と有利誤認(価格・取引条件を実際より有利と誤認)

Q4. 引用の 5 要件は?

公表された著作物 / 主従関係 / 必然性 / 引用範囲が明確 / 出典明示

Q5. AI 生成記事で薬機法違反した場合、責任は誰が負うか?

公開した事業者。「AI が生成した」は免責にならない

Q6. 「個人の感想です」と書けば薬機法違反を回避できるか?

できない。効能効果の表現自体が違反になる

Q7. 健康食品で効能を表記したい場合の合法ルートは?

機能性表示食品(届出制)または特定保健用食品(特保、国の許可制)

Q8. ステマ規制対象になるケースは?

事業者の関与(商品提供 / 投稿依頼 / 業務指示)があれば対象。インフルエンサー投稿 / アフィリエイト記事 / 自社従業員の業務指示投稿 など

これらの内容を採点付きで挑戦したい場合は、本ドメインのプロ試験で 5 問形式で確認できる。